ソニー生命の変額保険は『超アリ』です【満期金到来体験談付きで解説します】

乳幼児のママ「ソニー生命での変額保険を考えているけど、運用面やコスト面はどうなのか気になる。学資保険はあまり増えないので、できれば変額保険を取り入れたいなぁ。」
こういったママさんに朗報。
2020年現在でも、ソニー生命の変額保険は『超アリ』です。
本記事ではソニー生命で変額保険加入する際の基礎知識から、実際に満期を迎えた際の体験記をまとめました。
記事の信頼性は、私がFPであり、かつ自分もソニー生命の変額保険に複数加入していること。現在は「つみたてNISA」も非課税限度額まで積立投資をしつつ、変額保険でも運用しています。変額保険歴は10年あり、変動保険金(積立金)の減額も経験済み。
そういった過去の経験を踏まえつつ、ソニー生命変額保険を解説しますね。
もくじ
- 1. ソニー生命で変額保険加入するメリットとデメリット
- 2. ソニー生命の変額保険加入って本当にいいの?戻り率を検証する
- 3. 体験記:変額保険(有期型)10年満期の満期を迎えた
1. ソニー生命で変額保険加入するメリットとデメリット【リスク把握】
- メリット①:運用益は非課税扱い(運用実績3.97%)
- メリット②:運用益は保険期間中、非課税扱いで引き出せる(累計額:502,000円)
- メリット③:税制面でオトクである(満期保険金1,032,824円から源泉徴収はなし)
メリット①:運用益は非課税扱い(既払込保険料:811,692円の運用益は保険期間中は非課税)
これは少額投資非課税制度(NISA)でも同様ですが、非課税投資枠は「つみたてNISA」の40万円より多めです。なぜなら、1人あたりの引き受け保険金限度額は〇億円ですので、ほぼないに近い。
運用実績が高いのに運用益は非課税、これが一番の魅力ですね。なお、満期が到来した変額保険の運用実績は3.97%です。
メリット②:運用益は保険期間中、非課税扱いで引き出せる
これも結構重要でして、私自身、投資は怖いと思っていたので、実際運用益を引き出すことで運用に対してのメンタルブロックが外れました。
「国内外の株式に投資をすると、市場が上向きの場合は、運用益が出るんだな」ということを体感。運用益の受け取りは「変動保険金(積立金)の減額」で行うため、非課税扱いとなり、嬉しくて複数回受け取る・・・。
メリット③:税制面でオトクである
満期保険金等を一時金で受け取る場合には、一時所得になります。
一時所得は、満期保険金から既に払い込んだ保険料を差し引くだけでなく、さらに特別控除額50万円が使えます。つまり、50万円までの利益はなかったことにしますよ、という国税庁お墨付きの特典が使えるのです。
※参考:国税庁「No.1490 一時所得」
支払うという入り口も生命保険料控除が使え、受け取るという出口も特別控除50万円が使えるということで、かなり税制面でオトクとなっています。
続いてデメリットをみていきます。
デメリット:保険関係費用がかかる
保険料はソニー生命が指定する8つの投資対象から選んで運用します。
» ソニー生命「特別勘定の特徴」
当たり前ですが、信託報酬はかかりますが、契約時に確認することができます。
それに対して、保険関係費用は男女、年齢によって異なるため、明記されていません。
それゆえ、お金を増やすだけであれば、いくら支払っているかわからない保険関係費用を払う必要がないのでは…と疑問を感じますが、まぁファンドの運用実績が良いのであまり気にしないということに慣れるのが大変ですね。
2. ソニー生命の変額保険加入って本当にいいの?戻り率を検証する
私の事例で検証します。
ソニー生命は「インターネットサービス」に申込をすると、タイムリーに「お客様WEBサービス(無料)」が利用できます。満期の書類を提出するにあたり、確認した内容は以下です。
「お客様WEBサービス」で返戻率が確認できます
返戻率337.06%です。
加入した年、加入年齢などによって戻り率は異なりますので、あくまでも目安でお願いします。
返戻率を知るよりも大切なこと、それは運用益の受け取り方です。
ソニー生命の変額保険に関して補足すると、返戻率が高いのは、保険期間中に運用益を受け取っている金額を払込保険料から差し引いているからです。
保険期間中に運用益を非課税で受け取れます
ソニー生命の変額保険の特徴の1つとして、以下の図にある「変動保険金」を年に2回まで引き出せることです。変動保険金は、ざっくりいうと運用益のことです。
※図引用:ソニー生命HP「変額保険」より
引き出さない場合、複利の効果を狙うことができますが、私は複数回引き出していて、「変動保険金(積立金)減額累計額は、以下のとおり。
「お客様WEBサービス」の実際の画面です
①総払込保険料 | 811,962円 |
②満期金 | 1,043,866円 |
③変動保険金減額累計額 | 502,0002円 |
④総受取額合計 | 1,545,866円 |
(④÷①)返戻率 | 190.4% |
仮に「変動保険金の減額分」を手付かずにしておいた場合、10年で元本が倍になったともいえますので、まずまずの運用結果になったと言って良いでしょう。
3. 体験記:変額保険(有期型)10年満期の満期を迎えた
2010年11月に長女が生まれまして、変額保険に加入しました。
加入時の設計書です。
下記は当時の設計書。10年満期で、3年で払い込み終える設定で、月の保険料は22,547円。
総払込保険料は下記の通り。
総払込保険料
22,547円×12カ月×10年=811,692円
3年払込終了後、満期まで継続していた場合、特別勘定運用実績が7%の場合の解約返戻金は133万円と記載があります。
満期時の書類です
満期日の2カ月くらい前に、以下の書類が郵送されてきました。
満期金は、1,032,824円です。
一見、特別勘定運用実績の表で確認すると「3.5%」の実績に思えますが、実際は異なります。以下にて、詳細を解説していきます。
実際の運用実績です
「お客様WEBサービス」を確認すると、下記のような運用実績でした。
- 運用実績 3.97%
- 変動保険金(積立金)減額累計額 502,000円
実際の「お客様WEBサービス」の画面です
上記で提示した満期保険金1,032,824円と変動保険金(積立金)減額累計額502,000円を足すと、真の実質の運用実績は7%近くになりますね。
2010年11月に長女が生まれたときに、学資保険にも加入していますので、比較を下記にまとめます。
学資保険加入時の設計書です
下記は当時の設計書。18歳満期で、10年で払い込み終える設定で、月の保険料は8,300円。
総払込保険料は下記の通り。
総払込保険料
8,300円×12カ月×10年=996,000円
戻り率
101.5%
今後18歳まで据え置き、18歳以降、学資年金として毎年受け取るプランにすることで、戻り率を120%近くまでアップできるプランです。
変額保険と学資保険の戻り率の比較です
10年後の現時点での比較は以下の差があります。
変額保険 | 学資保険 | |
①総払込保険料 | 811,962円 | 996,000円 |
②満期金 | 1,043,866円 | 1,011,360円 |
③変動保険金減額累計額 | 502,000円 | 0円 |
④総受取額合計 | 1,545,866円 | 1,011,360円 | (④÷①)返戻率 | 190.4% | 101.5% |
まとめ:ソニー生命の変額保険は良さそうですね
結論として、私の中ではソニー生命の変額保険がアリでした。
その理由は次のとおり。
- 運用益は保険期間中も引き出せて、受け取り時は非課税扱い。
- 満期時の受け取りは税制面でオトク。
- 実績を見る限り信頼できる。
後者2つは私が実際に満期を迎えて見て感じたことです。
なお、学資保険の戻り率は変額保険と比較すると低いですが、学資保険で確実に大学の入学金程度を準備できているという安心感があるからこそ、変額保険を学資保険代わりに使えたんじゃないかなと思います。
とはいえ、変額保険の運用実績は素晴らしいですね。2014年7月に生まれた次女の「変額保険×学資保険」は、別の保険会社で加入していて、どのような結果になるか楽しみにしています。
というわけで、この記事は長女の変額保険の満期を迎えた記念に執筆しました。
変額保険と学資保険の組み合わせで教育資金を準備するイメージをしていただければと思います。組み合わせを自分で考えるのは難しい方は、私がサポートさせていただきます。
今回は以上です!
ソニー生命の変額保険いいですね\(^o^)/

私は、こんな人です

かづな先生
当ブログの筆者。4年9カ月勤めた保険会社を退職後にFPに転身し、2005年に独立。「外出せずに学べるマネースクール」を運営し、社会保険労務士としての社会保険・年金の知識も取り入れて、夢を叶えるファイナンシャルプランニングのサポートに取り組んでいる。東京・渋谷の事務所からサイトやYouTubeを通じて「知らないと損するお金の知識」について発信している。
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